シャトー・ディケムと同じオーナーによる確かな品質の優美な甘口ワイン。
シャトー・ド・ファルグのワイン造りの特徴は、収量を極端に抑え、完璧な状態に達したぶどうだけを何度も畑で選別して収穫すること。甘口ワインの要となる“貴腐菌”が理想的に付着した果実のみを使うため、生産量は非常に少なく、その分、味わいの完成度が高いのが魅力です。
2008年は、気候条件が難しかった年ですが、結果的に凝縮感とエレガンスを兼ね備えたヴィンテージとなりました。グラスに注ぐと、輝きのある黄金色。香りは、蜂蜜やアプリコット、黄桃、オレンジピールといった分かりやすく華やかな甘い果実の印象に、バニラやナッツのような香ばしさが重なります。初めてソーテルヌを飲む方でも「美味しい」と感じやすい、親しみやすいアロマです。
味わいはとても濃厚ですが、ベタッとした甘さではなく、しっかりとした酸があるため驚くほど後味はすっきり。口の中で広がる甘みと、長く続く余韻はまさに贅沢そのものです。少量でも満足感が高く、デザートワインとして完成度の高さを実感できます。
合わせる料理も幅広く、フォアグラやブルーチーズといった定番はもちろん、フルーツタルトやクレームブリュレ、シンプルな焼き菓子とも好相性。食後にワイン単体でゆっくり楽しむのもおすすめです。公式には長期熟成のポテンシャルも認められており、今飲んでも、さらに寝かせても楽しめる一本です。
「ディケムは特別すぎるけれど、確かな品質のソーテルヌを体験してみたい」そんな方にぴったりのシャトー・ド・ファルグ2008。記念日やギフト、自分へのご褒美としても納得の一本です。甘口ワインの奥深さと上質さを、分かりやすく教えてくれる存在と言えるでしょう。
長期熟成ワインをお楽しみいただくにあたって
<美味しく飲むために>
ワインは熟成の過程で、澱(オリ)と呼ばれる不溶性の沈殿物が形成されます。もともとはワインに溶け込んでいた自然の成分が長い年月を経て固形化したもので、人体への影響はございませんのでご安心ください。口当たりは良いものではないためグラスに入らないようにしてお召し上がりください。到着後1週間ほどボトルを立てて保管していただきますと、澱を瓶底に集めることができます。
<抜栓について>
ワインの理想的な保管条件は大変湿度が高いため、長期保存されたワインはコルクにカビが見られる場合がありますが、中身には影響はないためよくふき取ってからお召し上がりください。長期熟成ワインのコルクは、通常より柔らかくなり抜栓時に折れやすくなることがあります。ゆっくりと丁寧に引き上げるように抜栓してください。抜栓後は澱が舞い上がらないようゆっくりグラスにお注ぎください。
<味わいについて>
ワインは同じ銘柄、同じヴィンテージであっても1本1本味わいが多少異なります。これはワインが瓶詰めされた後に起こる瓶内熟成の差によるものです。
<熟成による目減りについて>
長期保管されたワインには、熟成の過程により漏れた形跡がないにもかかわらず、少量ですが、瓶詰めした当時より液体が少なくなり、商品ラベルに記載の容量に満たない場合がございます。これはワインを美味しく熟成させるため、ゆっくりと空気と触れ合うコルクを使用していることで起こる熟成の結果です。
<ご購入について>
長期熟成ワインはこのような性質上不安定な要素が多く、大変デリケートな商品であるため品質や味を保証することが難しいことをご理解の上ご購入くださいますようお願い申し上げます。ご購入前にご質問やご不明なことがございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
<商品お届け後の取り扱いについて>
ワインの品質保持のため年間を通じてクール便でお届けしております。お受取り後は、開封しワインセラーなどに保管してください。開封せずに室温で長時間放置されますと、保冷車からワインを運び出した際の急激な温度変化により、瓶の内部が膨張し液漏れが生じたり、ボトル表面に結露が発生しラベルが傷む等、劣化の原因となります。特に真夏はこのようなリスクが高まりますのでご注意ください。お届け後のお取り扱いにおける劣化や破損に対する補償(交換・返品)は致しかねます。
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