ローヌの名門ペランが手掛けるジゴンダス。凝縮果実とスパイス香が調和した力強く上品な赤ワイン。
ジゴンダスの畑は、デンテル・ド・モンミライユの山塊の麓、石灰岩や粘土質、沖積土壌が混ざる標高300~400mの斜面に広がります。これにより昼夜の寒暖差が生まれ、力強さとエレガンスを併せ持つワインが生まれるのが特徴です。
香りにはブラックベリーやチェリーの果実香に加え、黒コショウやリコリス、タイム、ラベンダーといった南仏らしいハーブのニュアンスが広がります。樽熟成からくるスパイスやカカオのような風味もほどよく重なり、奥行きのあるアロマを形成。
口に含むと、熟した黒系果実の風味とともに、しっかりとしたタンニンが骨格を形成し、酸のフレッシュさが全体を引き締めます。余韻にはスパイシーさやミネラル感が残り、飲み応えがありつつも重すぎず、エレガントに仕上がっています。
ジビエやラムのロースト、香辛料を使った料理との相性が抜群で、今すぐでも十分に楽しめる一方で、数年の熟成によってさらなる複雑さが期待できるポテンシャルも秘めています。力強さと上品さを兼ね備えたジゴンダスの魅力が詰まった1本です。
Perrin et Fils(ペラン・エ・フィス)
ファミーユ・ペランの最大の特徴は、長年にわたるオーガニック農法へのこだわりです。1950年代から除草剤を使わず、1953年には有機農法を正式に導入。さらに1970年代からはビオディナミ農法にも取り組み、南ローヌの豊かな自然を尊重した栽培を徹底しています。その結果、畑の健康とブドウ本来の力を最大限に引き出し、年を追うごとにテロワールの個性が際立つワインを生み出してきました。
彼らのフラッグシップである「シャトー・ド・ボーカステル」は、南ローヌの名高いアペラシオン「シャトーヌフ・デュ・パプ」において最高峰と称される存在であり、全13品種を伝統的にブレンドすることで複雑で奥深い味わいを実現。パーカーポイント100点を獲得するなど、世界的に高い評価を得ています。
「Perrin et Fils」ブランドとしては、南ローヌ各地のAOCワインや単一畑シリーズを展開しており、特にCôtes du Rhône Réserveは高品質ながら手頃な価格で人気。さらにはGigondas(ジゴンダス)やVinsobres(ヴァンソーブル)といった隠れた名醸地にも注力し、それぞれのテロワールを活かしたワインを生産しています。
また、親しみやすいカジュアルラインとして「La Vieille Ferme(ラ・ヴィエイユ・フェルム)」シリーズも展開。こちらは手頃な価格ながらも南ローヌの果実味豊かなスタイルを楽しめるワインとして世界中で人気を博し、現在では年間1,200万本以上が販売されています。
さらにペラン家はフランス国内にとどまらず、カリフォルニアの「タブラス・クリーク」やブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーとの「ミラヴァル」など海外プロジェクトも展開。どのプロジェクトにおいても「品質主義」「テロワール重視」の哲学は一貫しており、いずれも高評価を得ています。
こうした功績が認められ、2006年には世界の名門ワインファミリーが加盟する「プライム・ファミリアエ・ヴィニ(PFV)」にも加入。ロートシルト家やガヤ家と並ぶ、世界的な家族経営ワイナリーとしてその名を連ねています。
伝統と革新を併せ持つPerrin et Filsは、南ローヌの豊かな自然を守りながら、常に挑戦を続ける存在。偉大な銘醸ワインから日常の食卓を彩るワインまで幅広く展開し、品質と信頼で世界中の愛好家に支持されています。
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