手軽に楽しめる赤ワイン4本セット。夏は軽く冷やして楽しむのもおすすめです。
ユネスコ世界遺産にも登録されている中世の趣を残す美しい村、サン・テミリオン。その北約2kmの地に佇む、1836年より家族経営を続ける由緒あるシャトーから生まれる逸品です。わずか5ヘクタールの小さな農園は、3つの区画に分かれており、サン・テミリオン・グラン・クリに格付けされた、限られた生産量の貴重な赤ワインです。
グラスに注ぐと、赤紫のハイライトを含む鮮やかで深みのあるルビー色が印象的です。ラズベリー、カシス、ブルーベリーといった赤系果実の華やかで奥行きある香りに加え、黒コショウやジュニパーベリー、ミントのような清涼感を感じさせるスパイスのニュアンスが、複雑さと品格をもたらします。
口に含むと、熟した果実の豊かな風味が広がり、フルーティーながらも均整の取れた味わいが印象的。しっかりとしたボリューム感をもちつつ、滑らかで心地よい余韻が続きます。
相性の良いお料理としては、牛肉のステーキや赤ワインでじっくり煮込んだ煮込み料理、ベリーソースを添えた鴨のロースト、ジビエやラム肉の香草焼き、そしてコンテやミモレットといった熟成タイプのチーズなど、力強さと深みを備えた料理と見事な調和を見せます。

シャトー・ド・ボワ・ブランソンは、アンジューで最も古い歴史を誇る由緒あるワイナリーのひとつです。その起源は1219年、修道士たちが荒地を開墾し、ブドウを植えたことに始まります。フランス革命後、複数のオーナーの手を経て、1891年にカイユー家がシャトーを取得。1950年代までは畑の拡張が進みましたが、6年間で3度もの霜害に見舞われ、経済的困難により3代目当主はブドウ栽培を断念し、リンゴ栽培へと転換します。1960年にはワイン醸造も完全に中止し、収穫されたブドウは全て協同組合へと売却されました。
その流れを変えたのが、1991年にワイン造りを再開した現当主、5代目グザヴィエ・カイユーです。彼はオーガニック農法からさらに一歩進んだビオディナミ農法へと転換し、アンジューのテロワールを真摯に表現する、生命力あふれるワイン造りに取り組んでいます。
グラスから立ち上る香りは、ブルーベリーやブラックベリーといった黒い果実の気品あるアロマが中心。果実味が豊かで、程よい酸味がバランスよく口中を引き締めます。絹のように滑らかなストラクチャーと、きめ細やかなタンニンが織りなす味わいは、熟した上質なカベルネ・フランならではの繊細さと洗練を感じさせてくれます。
相性の良い料理としては、鴨のローストや、マスタードソースを添えた豚肉のグリル、そして旨味の凝縮した熟成チーズなどと合わせることで、その優美な個性が一層際立ちます。

シャトー・プランセは、ロワール地方・アンジューの南端、サン・メレーヌ・シュル・オーバンスの高台に位置し、2002年にレジス・ヴァンスノ氏によって設立された家族経営のワイナリーです。オーバンス川を見下ろす片岩質の丘陵地に広がる15ヘクタールの畑では、土地の個性を活かしたブドウ栽培が行われており、2015年からはECOCERTによるオーガニック認証も取得。AOCコトー・ド・ローバンス、アンジュ・ヴィラージュ・ブリサック、アンジュ・ブラン、ロゼ・ド・ロワールなど、地域性豊かなアペラシオンを手がけています。
ワインの色調は透明感あるルビーレット。グラスから立ち上がる香りは、チェリーやラズベリー、イチゴといった小粒の赤い果実のフレッシュな印象と、グロロー種特有の黒コショウを思わせるスパイシーなアクセントが特徴です。口当たりは非常にやわらかで、エレガントな果実味と繊細なタンニンが心地よく調和。親しみやすい酸味とミネラル感が、余韻にまできれいに続く、バランスの取れた美しい1本です。
旬野菜に生ハムや燻製鴨を添えたサラダ、サーモンのグリル、スパイスを効かせた牛肉料理、ローストチキンや魚介の旨味を引き立てるパエリアなど、和洋の垣根を越えた幅広い料理との相性に優れています。

フランスとスペインの国境に広がるラングドック=ルーション地方は、ピレネー山脈の東側、地中海の風を受ける温暖な気候に恵まれたワイン生産地です。日本ではカジュアルなデイリーワインの産地として知られていますが、実は古木のブドウ樹を活かした銘醸ワインも数多く生み出されています。
その中でも注目されている生産者が「ゴビー」。フランス国内でも入手困難とされる造り手で、リリース後すぐに完売してしまうことも珍しくない人気のワイナリーです。
本品は、樹齢30年から100年にもなる古木のブドウをバランスよくブレンドして造られた赤ワインで、穏やかで優しい酸味が心地よく、熟成によってさらに滑らかさを増した味わいが魅力です。完熟したブドウが生み出す丸みのあるタンニンは、なめらかで奥深く、濃密な果実味とともに、長く続く余韻を感じさせてくれます。
瓶熟によってさらにしなやかさを増したこの一本は、すでに生産年から10年以上が経過しており、今では非常に入手困難な希少ワインとなっています。この機会にぜひお楽しみください。

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