ブルゴーニュではアリゴテという白ぶどう品種がありますが、主要品種であるシャルドネの陰に隠れている目立たない存在です。しかしながら、近年、その存在は一般的にも認知されるようになり、年々クオリティも向上しています。
上質でエレガンスな味わいを楽しめるアリゴテは厚みも十分あり、ソムリエが自信をもってお勧めする1本です。
外観は明るい黄色で、香りにはグレープフルーツ、リンゴ、洋ナシの様な印象と、爽やかな香りが感じられます。やや軽めのボディながら程よい厚みを持ち、豊かな酸味と心地よい苦味、ミネラリーな後味が特徴です。柑橘系のフレーバーが余韻の最後まで継続するスッキリした味わいです。
野菜や魚介を使った軽めの前菜や、天ぷらやフライにも爽やかな味わいがとてもマッチします。現地のブルゴーニュでは、ソーセージや燻製ハム、パテドカンパーニュ等の加工食品とも一緒に楽しみます。アリゴテにカシスリキュールを加えたキールと呼ばれるカクテルも大変人気があり、楽しみやすい白ワインです。

ソムリエおすすめの夏のワインセット
ジョンティ・2022・ヒューゲル
ファミーユ・ヒューゲルは1639年にアルザス地方リクヴィールの街で創業しました。13代に渡り「ワインの品質は100%ブドウの品質で決まる」という黄金律を守り続け、ブドウ栽培とワイン造りの歴史を継承しています。
ワイン名の「ジョンティ」。これは昔のアルザスの、高貴品種の組み合わせからつくられたワインをジョンティと呼んでいたという伝統を復活させたものです。ゲヴルツトラミネールのスパイシーなフレーバー、ピノ・グリのボディ、リースリングのフィネス、ミュスカの果実味、そしてシルヴァネールの爽やかさが見事に調和しています。

トラモンタンは、フィリップ・ガール氏とアンディ・クック氏によって 2008年に設立されました。彼らの目標は、フランス南西部のルシヨン地方産の最高品質のワインを幅広く流通させることです。
こちらのワインは、フランスとスペインの国境に近いサン・ジェニ・デ・フォンテーヌにあり、彼らと深い親交関係を築いている生産者“Les Vignerons des Alberes”(レ・ヴィニュロン・デ・ザルベール)のワインです。
マルヴォワジーは別名ピノ・グリの名前で知られています。小石と沖積土が混ざった土壌で育ち、手摘みで丁寧に収穫されます。年間生産本数は約6,000本と非常に少ないです。
外観はきれいなイエロー色。洋梨、白桃の様な白い果実のフレッシュな香りが口の中に広がり、花のブーケや少しスパイシーなニュアンスもあります。酸味は比較的優しく、心地よい印象です。ジューシーで果実味がたっぷりの白ワインです。
クリーミーなお料理や生ハム、熟成チーズ、魚介のマリネやセビーチェ、ラタトゥイユなどがお勧めです。

ドメーヌ・サン・二コラは、ロワール川の河口から南に約100kmのロワール地方最西端のフィエフ・ヴァンデアンを代表するワイン生産者です。1960年にパトリス・ミッションが数ヘクタールの畑からワイン造りを開始しました。パトリスの2人息子エリックと現当主のティエリーが加わり、フィエフ・ヴァンデアンのイルドロングにセラーを建設して1985年にドメーヌ・サン・二コラがスタートしました。
手摘みで丁寧に収穫されたぶどうは6週間、20℃に保たれた鉄製のタンク内での自生酵母を使って醸造。醸造期間中に全体を軽く絞ってロゼの色合いを抽出。その後、4,500Lの木樽に移され7ヶ月間の熟成を行います。
鮮やかなロゼ色で、爽やかな柑橘系の香りと合わせて、ほのかにスパイシーな印象が残ります。果実感を十分に感じ、フレッシュな酸味が心地良く辛口のロゼワインです。
鯛のセビーチェや魚のグリル、サラダやフルーツのデザートともよく相性が良くおすすめです。

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