唯一無二のマルチ・ヴィンテージ・シャンパーニュ
この172エディションは、1998年から2016年までの11年間にわたる収穫年から厳選された146種類のワインをブレンドして造られています。ブレンド比率はピノ・ノワール44%、シャルドネ36%、ムニエ20%。そのうち42%がリザーブワインで構成されており、クリュッグならではの豊潤さと複雑さを際立たせています。
鮮烈なイエローゴールドの色調がまず目を引きます。香りは白い花、ラベンダー、アーモンドなどが繊細に広がり、味わいはフレッシュで力強く、余韻が長く続きます。白い果実のニュアンスが中心で、クリュッグらしいレモンのような爽やかさも感じられます。
このエディションは、クリュッグのセラーで約7年間熟成され、時間の経過とともにその味わいにさらなる深みとエレガンスが加わります。まさに、職人たちのクラフツマンシップと情熱が詰まった芸術品とも言えるシャンパーニュです。
クリュッグ・グラン・キュベ 172エディションは、単なる飲み物ではなく、時間と技術、そして夢が織りなす物語を味わう体験そのもの。グラスの中に広がる世界は、シャンパーニュの本質である「歓び」を見事に体現しています。
Krug (クリュッグ)
彼のアプローチは、各区画のワインを個別に醸造・熟成し、それぞれの個性を尊重するというものでした。これにより、異なる年のリザーヴワインを豊富に蓄え、毎年安定した品質のシャンパーニュを生み出すことが可能となりました。こうした手法は、当時の常識を超えたものであり、クリュッグは「シャンパーニュの芸術」とも称される存在へと成長していきます。
クリュッグのフラッグシップである「グランド・キュヴェ」は、毎年異なるエディションとして発表され、120種類以上のワインをブレンドして造られます。この複雑なアッサンブラージュは、セラーマスターとテイスティング委員会による数千のノートと評価をもとに行われ、まさに職人技の結晶です。
また、クリュッグは「音楽」と「シャンパーニュ」の共通点に着目し、「Every Note Counts(すべての音に意味がある)」というコンセプトを掲げています。これは、ひとつひとつのワインが交響曲のように調和し、豊かな味わいを奏でるという思想に基づいています。実際に音楽家とのコラボレーションも行われており、感性と技術の融合がブランドの魅力をさらに高めています。
クリュッグは、グランド・キュヴェのほかにも、単一畑・単一年の「クロ・デュ・メニル」や「クロ・ダンボネ」、ヴィンテージ、ロゼなど、いずれも卓越した品質を誇るラインナップを展開しています。これらのキュヴェは、長期熟成によって深みと複雑さを増し、世界中のワイン愛好家から高い評価を受けています。
6世代にわたって受け継がれてきたクリュッグの哲学とクラフツマンシップは、今日も変わることなく息づいています。小規模ながらも世界的な評価を得ているこのメゾンは、「シャンパーニュの帝王」とも称され、王室や著名人にも愛され続けています。熱狂的なファン「クリュギスト」が存在することも、クリュッグの唯一無二の魅力を物語っています。
クリュッグは、シャンパーニュの枠を超えた芸術であり、味覚だけでなく感性に訴えかける存在です。その一杯には、創業者の夢と情熱、そして時を超えたクラフツマンシップが凝縮されているのです。
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