2016年を中心に6年分の収穫から厳選された32種のワインをブレンドした、唯一無二のロゼ・シャンパーニュ。
2016年の収穫を中心に、2010年から2016年までの6つの異なる年の32種類のワインをブレンドして造られています。最終的な構成は、ピノ・ノワール58%(うち10%は伝統的なマセラシオンによる赤ワイン)、シャルドネ25%、ムニエ17%。この比率により、骨格とスパイシーさ、果実味、そしてフレッシュさが絶妙なバランスで表現されています。
最低7年間の熟成を経て、深みと複雑さを備えた味わいへと進化します。色合いは深いサーモンピンクで、グラスに注ぐだけで優雅さを感じさせます。香りはオレンジエード、レッドカラント、チェリー、ラズベリーゼリーなどの赤い果実に加え、洋菓子やレモンメレンゲのニュアンスが広がります。口に含むと、ラズベリーやクランベリー、ブラックカラントなどの果実味が広がり、つぶしたつる桃やバジルを添えたイチゴのサラダのような甘く柔らかな印象へと変化します。繊細な泡立ちが、グレープフルーツやライムのゼストのようなほのかな苦味を引き立て、フィニッシュに爽やかな余韻を残します。
このエディションが造られた2016年は、気候の振れ幅が大きく、4月から6月にかけては例年より70%も多い降水量に見舞われ、ブドウ畑の管理が困難な状況でした。しかし、開花以降は天候が回復し、収穫期には熱波が訪れるなど、まさに自然との対話の中で育まれたヴィンテージです。収穫は9月9日から10月2日にかけて行われ、健全なブドウが収穫されました。
クリュッグ・ロゼ 28エディションは、単なるロゼ・シャンパーニュではなく、メゾンの哲学と職人技、そして自然との調和が生み出した芸術作品です。その一杯には、時間と情熱、そして歓びが詰まっており、特別な瞬間を彩るにふさわしい存在です。
Krug (クリュッグ)
彼のアプローチは、各区画のワインを個別に醸造・熟成し、それぞれの個性を尊重するというものでした。これにより、異なる年のリザーヴワインを豊富に蓄え、毎年安定した品質のシャンパーニュを生み出すことが可能となりました。こうした手法は、当時の常識を超えたものであり、クリュッグは「シャンパーニュの芸術」とも称される存在へと成長していきます。
クリュッグのフラッグシップである「グランド・キュヴェ」は、毎年異なるエディションとして発表され、120種類以上のワインをブレンドして造られます。この複雑なアッサンブラージュは、セラーマスターとテイスティング委員会による数千のノートと評価をもとに行われ、まさに職人技の結晶です。
また、クリュッグは「音楽」と「シャンパーニュ」の共通点に着目し、「Every Note Counts(すべての音に意味がある)」というコンセプトを掲げています。これは、ひとつひとつのワインが交響曲のように調和し、豊かな味わいを奏でるという思想に基づいています。実際に音楽家とのコラボレーションも行われており、感性と技術の融合がブランドの魅力をさらに高めています。
クリュッグは、グランド・キュヴェのほかにも、単一畑・単一年の「クロ・デュ・メニル」や「クロ・ダンボネ」、ヴィンテージ、ロゼなど、いずれも卓越した品質を誇るラインナップを展開しています。これらのキュヴェは、長期熟成によって深みと複雑さを増し、世界中のワイン愛好家から高い評価を受けています。
6世代にわたって受け継がれてきたクリュッグの哲学とクラフツマンシップは、今日も変わることなく息づいています。小規模ながらも世界的な評価を得ているこのメゾンは、「シャンパーニュの帝王」とも称され、王室や著名人にも愛され続けています。熱狂的なファン「クリュギスト」が存在することも、クリュッグの唯一無二の魅力を物語っています。
クリュッグは、シャンパーニュの枠を超えた芸術であり、味覚だけでなく感性に訴えかける存在です。その一杯には、創業者の夢と情熱、そして時を超えたクラフツマンシップが凝縮されているのです。
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