赤系果実やスミレの香りに、しなやかなタンニンと酸が調和。力強さとエレガンスを兼ね備えた逸品。
コート・ド・ニュイの南部に位置する名門畑「オー・シェニョ」から生まれた、力強さと気品を兼ね備えた赤ワインです。フェヴレは1825年創業の老舗ドメーヌで、ニュイ・サン・ジョルジュ村に本拠地を構え、この地のテロワールを最も知る生産者の一つとされています。
「オー・シェニョ」は村の北部、ヴォーヌ・ロマネに隣接する斜面に位置し、果実の華やかさと骨格のしっかりとした構造が共存する特級に迫る評価を受ける1級畑。2017年はブルゴーニュにとって比較的安定した年で、ピュアな果実味とエレガンスが際立つヴィンテージです。
このワインはチェリーや赤スグリのような赤系果実に、スミレ、甘草、軽やかな樽香が重なる洗練された香りを放ちます。味わいはしなやかなタンニンと活き活きとした酸が調和し、口中で広がる旨味とともに、長い余韻が続きます。熟成によってさらに複雑さを増すポテンシャルも持ち合わせています。
ニュイ・サン・ジョルジュらしい力強さに、フェヴレならではのエレガンスと緻密さが融合した、非常に完成度の高い1本です。
ブルゴーニュの名門フェヴレ社
ブルゴーニュワインを牽引するトップ生産家フェヴレ。その歴史は、1825年ブルゴーニュ地方の中心に位置するニュイ・サン・ジョルジュ村にメゾンを設立しスタートしました。当初は、主に農家からぶどうやワインを買い付け、自社で熟成・瓶詰めをして出荷をする生産者を意味するネゴシアン業からスタートし、その後徐々にドメーヌ業(自身でぶどう栽培から醸造、瓶詰、販売まで一貫して担う生産者)にも力を注ぎました。これまでシャンベルタン村やピュリニー・モンラッシェ村などのブルゴーニュの代表格産地の特級や一級畑をはじめ、モノポール(自社単独畑)など数々の畑を購入し、現在では、ブルゴーニュ地方最大級の約120haの自社畑を有し、生産量の約8割を自社畑から生み出すブルゴーニュ屈指のドメーヌとなりました。個性豊かなさまざまなブルゴーニュワインで、世界中のワインファンを今もなお魅了し続けています。ひらまつのレストランでも、創業当時の1980年代よりワインリストにオンリストされて以降、数多くのお客様のテーブルを華やかに彩り、お料理の味をより一層引き立たせる存在として大変人気のあるドメーヌです。