平均樹齢60年の古樹から手摘みで厳選されたヴィオニエから生まれるコンドリュー。柑橘や白桃の華やかな香りに、豊かな果実味とミネラル感が調和する逸品です。
アンドレ・ペレ(André Perret)は、フランス・ローヌ地方のコンドリュー(Condrieu)地区に位置するワイン生産者で、1982年に父の後を継ぎ、荒廃していた畑を復活させ、現在では13ヘクタールの畑を所有しています。その中でも「シェリー(Chery)」の畑は、特に評価が高く、ペレ氏の技術と情熱が注がれた特別な区画です。
「シェリー」の区画は、急斜面に位置し、南向きの日照を受ける理想的なテロワールを持っています。この畑のヴィオニエは、平均60年の樹齢を誇り、収量は1ヘクタールあたり35ヘクトリットルと厳格に管理されています。
ワイン造りでは、伝統的な手法を尊重しつつ、現代的な技術も取り入れています。収穫は手作業で行い、発酵は1/3をステンレスタンク、2/3をオーク樽で行います。熟成は12ヶ月間、定期的なバトナージュと澱引きを行い、さらに1年間の熟成を経て瓶詰めされます。このプロセスにより、ワインは豊かな風味と深みを持つ仕上がりとなります。
黄金色の輝きを放ち、柑橘系フルーツやスミレ、白桃、アプリコットの香りが広がります。口に含むと、豊かな果実味と共に、ミネラル感と繊細な酸味が調和し、長い余韻が続きます。このワインは、熟成によりさらに複雑さを増し、2030年以降も楽しめるポテンシャルを秘めています。
料理との相性としては、フォアグラ、ロブスター、クリームソースを使った鶏肉料理、あるいはコンドリューの特産であるリゴット・ド・コンドリュー(山羊のチーズ)などと合わせると、その魅力が一層引き立ちます。
Domaine André Perret(ドメーヌ・アンドレ・ペレ)
アンドレ・ペレは、フランス・ローヌ地方の北部で、ぶどうの個性を最大限に引き出すことにこだわったワイン造りを続ける生産者です。彼の畑は、花崗岩を豊富に含む斜面に位置し、そこで育つぶどうはミネラル感と繊細さを持ち合わせています。ワインの味わいにはその土地の特徴がしっかりと映し出されており、まさに「ローヌの自然の恵み」を感じられるのが魅力です。
最大の特徴は、化学薬品の使用を極力控え、手作業でのぶどうの管理や自然酵母を使った発酵など、できるだけ自然の力を尊重したワイン造りをしていることです。こうした丁寧な工程を経てつくられるワインは、フレッシュで生き生きとした味わいとともに、繊細で複雑な香りも楽しめます。
特に有名な畑である「コトー・ド・シェリー」から生まれるワインは、花や果実の華やかな香りと、しっかりとしたミネラル感が絶妙に調和。口に含むと、果実の甘みや酸味がバランスよく広がり、余韻には心地よい軽やかさが続きます。これは土地の個性がしっかり表現されている証拠で、飲むたびに新しい発見があります。
また、発酵や熟成の工程でも細心の注意を払い、ぶどうの自然な味わいを壊さず、むしろ深めることを目指しています。そのため、ワインは味わいのバランスがよく、誰にでも親しみやすいスタイルです。タンニンは柔らかく、酸味も穏やかで、食事との相性も抜群。例えば、白身魚や鶏肉料理、軽めのチーズなどとよく合います。
アンドレ・ペレ氏のワインは、単なる飲み物ではなく、ローヌ地方の風土や季節の移ろいを感じさせる体験そのもの。ワインを通じて、自然の力とぶどう栽培者の技術、そして土地の歴史がつながっていることを実感できます。初めてローヌワインを楽しむ方にも、長くワインを愛する方にもおすすめの生産者です。
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