「ギリシャ神話の昼の光の女神」と名づけられたプレステージ・キュヴェ。
6つのグラン・クリュからブドウを厳選し、12年以上の瓶熟を経てからリリースされます。白い花や菩提樹、わずかにバニラの香り。アンズキャンディ、熟した桃、柑橘系の果実味。精確でミネラルを思わせるような風味とヨード香は石灰質のテロワール由来。余韻にはアンリオに典型的なデニッシュの風味。
2008年は、テロワールを継続的に、忠実に表現しながら、 圧倒的な偉大さがあり、フレッシュさと繊細さ、卓越した力強さがありながら、抑制が効いている逸品です。
アンリオ
20世紀初頭、フィロキセラの流行や第一次世界大戦により畑は大きな被害を受けました。1926年にエティエンヌ・アンリオ氏が経営を継承。畑の回復に尽力、海外市場の拡大とアンリオの成長に貢献し、その後、故ジョゼフ・アンリオ氏が経営を引き継ぎ、アンリオの名声を確固たるものに築き上げました。
約35ha所有の自社畑と長期契約を結んだ栽培農家のブドウを使用しています。アンリオが使用するブドウの大半はグラン・クリュとプルミエ・クリュで、格付け率の高さはアンリオ特徴の1つです。
特にアンリオの「エレガンス」を表現するシャルドネの良質な畑はシュイィです。5代目ポール・アンリオ氏とマリー・マルゲ女史の結婚によってもたらされました。
シャルドネはコート・デ・ブランのグラン・クリュの畑のブドウをメインに使用。ピノ・ ノワールはモンターニュ・ド・ランスの山の北側の斜面にあるグラン・クリュのブドウをメインに使用しています。
区画毎に収穫場所に近いプレス機で圧搾し、区画もしくはクリュ毎に別々に発酵させます。
アンリオの特徴としては、シャルドネ比率の高さが上げられます。シャンパーニュ地方の平均が30%程度であるのに対し、アンリオでは50~60%シャルドネを使用しています。また、アッサンブラージュは多数の異なるクリュからのワインを使用し、スタンダードにおいても豊富なリザーヴワインを使用しています。
熟成においては、いずれのキュヴェにおいても法律上の最低瓶熟期間よりも長い期間瓶熟させます。グラン・クリュの原酒は非常にパワフルで酸味豊かなため、オリと触れ合った状態で長い期間熟成させることが可能です。ブリュット スーヴェランで3~4年瓶熟させています(ノンヴィンテージの法律最低瓶熟期間は15ヶ月)。
これらにより、複雑で深みのあるメゾンのスタイルを表現しています。
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