希少品種から名門シャルドネまで、北から南へ。個性豊かなイタリア白ワインを飲み比べる3本セット。
プティット・アルヴィン・2023・オッテン
北イタリアの秘境、ヴァッレ・ダオスタ州から届いた、凛とした美しさを持つ白ワイン「プティ・アルヴィン」をご紹介します。
イタリア最小の産地ダオスタ州の「幻の白」。高貴な酸が特徴です。
イタリアで最も小さな州に位置するワイナリー「オッティン」が手掛けるこの一本は、まさに山の恵みが凝縮された傑作です。標高の高い畑で育つ希少なブドウ品種「プティ・アルヴィン」を主役に、鮮やかな麦わら色とゴールドに輝く外観が期待感を高めてくれます。
グラスを回せば、パイナップルのような完熟したトロピカルフルーツの香りに、清涼感あふれるフレッシュミントやハーブ、さらにはエルダーフラワーの優雅なアロマが次々と立ち昇ります。口に含むと、このワインならではのキリッとした美しい酸味と、大地から受け継いだ心地よい「塩味」が感じられるのが特徴。エレガントでいながら驚くほどの力強さを兼ね備えており、飲み終えた後も長く続く高貴な余韻に包まれます。山の冷涼な空気と太陽のエネルギーが溶け合った、芯の通ったスタイリッシュな白ワインです。
シャルドネ ・ソメレート・2024・アンドリアーノ
ハプスブルク王家の宮廷文化が息づく、北イタリアの銘醸地アンドリアーノ村。その類まれなテロワールから生まれるのが、この「シャルドネ・ソメレート」です。
村の特徴である石灰岩土壌と、標高260〜380mの清涼な高地で育まれたシャルドネは、このワイナリーが得意とする「女性的でしなやかなエレガンス」を見事に体現しています。
醸造にはあえてステンレスタンクを使用し、6ヶ月間「シュール・リー(澱の上で熟成)」を行うことで、ブドウ本来のピュアな果実味と奥深い旨みを丁寧に引き出しました。グラスに注げば、淡い麦わら色の輝きとともに、熟したバナナや華やかなブーケのような芳醇なアロマが立ち昇ります。
しっかりとした骨格がありながら、全体が美しく調和したドライな飲み口。ミディアムボディのほどよい厚みと、心地よく続く余韻は、まさに「芸術領域」を目指すアンドリアーノならではの気品を感じさせます。かつての宮廷の晩餐を彩ったような、高貴で清らかな一杯をぜひお楽しみください。
ジョーン・ピノ・グリージョ・2022・シビリアーナ
シチリアの心地よい太陽を浴びて育ったこのワインは、ステンレスタンクで丁寧に温度管理を行うことで、ブドウ本来のみずみずしいアロマをギュッと閉じ込めています。
グラスに注ぐと、白桃や和梨のような透明感のある香りに、黄色い小さな花を思わせる愛らしいニュアンスが重なります。さらに、グラスの中の温度が少しずつ上がるにつれて、黄桃のようなトロピカルで温かみのある果実味が顔を出し、豊かな表情の変化を楽しませてくれます。
味わいのアクセントには、ディルのような清涼感のあるハーブの香りがしっかりと溶け込んでおり、最後には心地よい旨みの余韻が長く続きます。
キリッと冷やして、前菜や冷たいスープ、あるいはハーブを効かせたカルパッチョなどとご一緒に。シチリアの清々しい風を感じるような、軽やかでいて満足感のある一杯をぜひお楽しみください。
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