1855年格付けポイヤック第5級 ― 優良年2015がもたらす完成度の高いクラシック・ボルドー
畑は約62ヘクタールに及び、ポイヤックおよびオー・メドックに広がっています。土壌はこの地区を象徴する深い砂利質で、排水性に優れ、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に理想的な環境です。平均樹齢の高いブドウ樹から収穫される果実は、凝縮感と骨格を備え、ポイヤックらしい力強さと熟成能力をワインにもたらします。栽培から醸造、瓶詰めに至るまで、テロワールを尊重した一貫した管理が行われています。
カベルネ・ソーヴィニヨン主体、メルロをブレンドしたクラシックなスタイル。伝統的なポイヤックの骨格を保ちながら、現代的な醸造技術を取り入れることで、タンニンの質感や果実の純度が向上し、洗練された印象に仕上げられています。
2015年ヴィンテージは、ボルドー全体で非常に評価の高い当たり年。温暖で安定した気候条件により、ブドウは理想的な成熟を迎え、果実味・酸・タンニンのバランスに優れたワインが生まれました。ランシュ・ムーサにおいても、その年のポテンシャルを存分に引き出した完成度の高い仕上がりとなっています。
深みのあるダークルビー色。香りはブラックカシスやブラックチェリーなどの黒系果実を中心に、杉、スパイス、シガーボックス、ほのかなスモークのニュアンスが重なり、ポイヤックらしい気品と複雑さを感じさせます。時間の経過とともに、土やダークチョコレートのような熟成香も現れます。
味わいはフルボディで、果実の凝縮感ときめ細かく成熟したタンニンが印象的。しっかりとした骨格を備えながらも、口当たりは滑らかで、酸が全体を引き締めています。余韻は長く、ミネラル感とともに心地よい渋みが持続し、格付けポイヤックならではの存在感を堪能できます。
料理との相性は、牛ロースやフィレのグリル、仔羊のロースト、赤ワイン煮込みなど、しっかりとした肉料理がおすすめ。シンプルな調理でもワインの複雑さが引き立ちます。
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