冷涼な気候と希少な石灰質土壌が育む、緊張感と透明感のあるシャルドネ
土壌は非常に希少な石灰岩を含む粘土質で、北カリフォルニアではほとんど見られないタイプです。この土壌は、かつて隣接する石灰採掘場でポートランドセメントの原料として使われ、1906年のサンフランシスコ地震後の復興にも貢献した歴史があります。
この畑のシャルドネは、毎年安定してテクスチャー豊かで生き生きとした果実味を持ち、自然な酸と塩味が骨格を形成しています。アルノー・ロバーツでは、オーガニック農法を採用し、畑の個性を最大限に引き出すことを重視。醸造では土着酵母による発酵を行い、新樽の使用は控えめまたはゼロ。ステンレスタンクで発酵し、旧樽で熟成することで、果実のピュアな風味と繊細な構造を保っています。
レモンや青リンゴのような爽やかな香りに加え、ほのかな塩味と石のようなニュアンスが広がり、余韻には緊張感のあるフィニッシュが残ります。
「Watson Ranch Chardonnay」は、アルノー・ロバーツの哲学—土地の声をワインに映す—を体現する一本であり、ナパ・ヴァレーの新しい可能性を感じさせるシャルドネです。冷涼な産地ならではのエレガンスと、石灰質土壌がもたらす複雑さが融合した、まさに「ニュー・カリフォルニア」スタイルの象徴とも言える存在です。
Arnot-Roberts(アルノー・ロバーツ)
アルノー・ロバーツ・ワインズは、ダンカン・アルノー・マイヤーズとネイサン・リー・ロバーツという幼馴染の2人によって2002年に設立された、革新的なカリフォルニアのワイナリーです。彼らは「ニュー・カリフォルニア」スタイルの先駆者として知られ、土地の個性を尊重したエレガントなワイン造りを追求しています。ネイサンの祖母はロバート・モンダヴィ氏の妻マーグリット・モンダヴィであり、ラベルデザインも彼女によるものです。
彼らのワイン造りは、レイク・カウンティからサンタ・バーバラまで、無名ながらも潜在力のある畑を見つけることから始まります。クラリー・ランチのシラーやフェロム・ランチのカベルネなど、冷涼な気候の畑から収穫されたブドウは、低糖度・高酸で凝縮感と複雑さを備えた味わいを生み出します。収穫は理想的なタイミングを見極めて行われ、畑の個性を最大限に引き出すことに注力しています。
醸造では旧世界と新世界の技術を融合し、土着酵母による発酵、新樽の使用を最小限に抑えるなど、自然な造りを重視。シャルドネはステンレスタンク発酵・旧樽熟成、シラーは全房発酵による伝統的手法、カベルネは一部全房を用い、ネイサン自作の樽で熟成されます。
彼らは旧世界の伝統を尊重しながらも、模倣ではなく「カリフォルニアらしさ」を追求。土地の風土を映す透明感とテンションのあるワインを造り、カリフォルニア・ワインを世界の銘醸地と肩を並べる存在へと導いています。
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