優良年にのみ仕立てるヴィンテージ・シャンパーニュ
2015年はシャンパーニュ地方にとって非常に良好なヴィンテージで、暑く乾燥した気候に恵まれた年でした。その結果、果実は健全に熟し、しっかりとしたストラクチャーと熟成ポテンシャルを備えたワインが生まれています。ブドウは主にモンターニュ・ド・ランス地区のグラン・クリュおよびプルミエ・クリュから厳選され、ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%のブレンド構成です。
瓶内二次発酵後、約7年間にわたって地下セラーで熟成されることで、繊細な泡と複雑なアロマが形成されます。グラスからは洋梨、白桃、レモンのコンフィ、トースト、ナッツ、白い花などの香りが優雅に広がります。口に含むと、クリーミーなテクスチャーとともに、引き締まった酸とミネラル感がバランスよく調和。長い余韻には、焼きリンゴやブリオッシュのニュアンスが残ります。
料理との相性も幅広く、白身魚のポワレや甲殻類、鶏肉のクリームソース、熟成チーズなどと絶妙なハーモニーを奏でます。ヴィンテージ・シャンパーニュならではの深みと気品を備えながら、今すぐ飲んでも楽しめる完成度を誇る一本です。上質な時間を彩るのにふさわしい、クラシックかつエレガントなシャンパーニュです。

ポル・ロジェ(Pol Roger)
ポル・ロジェのシャンパーニュ造りには、職人技と徹底した品質主義が息づいています。ブドウ本来のピュアな風味を最大限に引き出すため、発酵・醸造には木樽を一切使用せず、ステンレスタンクのみを使用。果実の繊細な香りや自然な酸を損なわないよう、低温発酵により透明感のある味わいに仕上げられます。また、今でもごく限られた一部のメゾンでしか行われていない、手作業によるルミュアージュ(動瓶)を堅持。大量生産に流されず、丁寧な仕事を大切にしています。
熟成は、エペルネの中でも最も深いとされる地下セラーにて行われ、年間を通じて温度・湿度が安定した環境の中、じっくりと時をかけて熟成されます。この深く静かな空間が、極めてきめ細やかでクリーミーな泡立ちと、複雑で上品なアロマを生み出すのです。
その品質は世界中で高く評価されており、特に元イギリス首相ウィンストン・チャーチルが深く愛したシャンパーニュとして知られます。チャーチルは「私はポル・ロジェ以外のシャンパーニュは飲まない」と語ったとされ、その功績を称えて、1984年には「キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル」が誕生しました。
また、2004年には英国王室御用達(ロイヤル・ワラント)に任命され、王室の公式行事に供される栄誉を獲得。2011年のウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式、そして2018年のハリー王子とメーガン妃のロイヤル・ウエディングでもポル・ロジェが提供されるなど、その格式の高さは国際的にも認められています。
高いクラフツマンシップとエレガンス、そして一貫した家族の誇りが育むシャンパーニュ。ポル・ロジェは、まさに時を超えて愛される「真のクラシック」と呼ぶにふさわしいメゾンです。

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