酸や果実感に上品なまろやかさが感じられる1級畑の白ワイン
ボーヌ・1級畑・クロ・デ・ムーシュは、ドメーヌ・シャンソンが手掛ける自社畑から作られる白ワインです。他の1級畑とは別格の香りと味わいの存在感は、シャンソンの歴史が十分に詰まった様な印象を与えます。
グレープフルーツ、レモン、オレンジの柑橘系の香りに、アプリコットやパイナップル等のトロピカルフルーツの印象。程よくバニラ香りや白コショウ、アニスの独特のスパイシーな風味が特徴的であり、また、酸や果実感に上品なまろやかさが感じられるのもまた印象的です。口にすると、そのスパイシー感とまろやかさが口の中いっぱいに広がり、大変飲み応えのある充実した印象を与えてくれます。そのため、少しだけワインの温度は高めで楽しんで頂くことをお勧めいたします。
ドメーヌ・シャンソン
ブルゴーニュで産出されるワインを、フランス国内やヨーロッパに販売していたシモン・ヴェリーが1750年にシャンソンを設立。ボーヌでも1、2を争う歴史あるメゾンとされています。
1847年から1999年まではシャンソン家が経営を担ってきましたが、1999年にシャンパーニュのボランジェ・グループがこのメゾンを買収し、以来、畑やカーヴに大きな投資が行われてきました。
シャンソンは、ボーヌ、サヴィニー・レ・ボーヌ、ペルナン・ヴェルジュレス、コルトンの丘陵地に特級畑と1級畑、合わせて38haの畑を所有しており、その中には、プレステージがある1級畑の“クロ・デ・ムーシュ”(4.5ha)や、モノポールの“クロ・デ・フェーヴ”(3.8ha)、特級畑の“コルトン・ヴェルジェンヌ”(0.60ha)が含まれています。
所有する畑から収穫されるぶどうで造られる「ドメーヌ・ワイン」以外にも、シャンソンが求めるクオリティに達するぶどうを厳選した栽培農家から買い取り、それぞれのテロワールをあますところなく表現した、幅広いアペラシオンのワインを生産しています。
醸造面におけるドメーヌ・シャンソンの最大の特徴は、全房発酵と長期の発酵前低温浸漬(コールド・マセレーション)を行うという事です。
現在では除梗・破砕をして醸造をすることが一般的ですが、いまでも全房で仕込んでいるのは、D.R.C.やルロワなど数えるほどだそうです。
理由としては、除梗を行うと梗までしっかりと熟していなくとも収穫・発酵が可能となり、より多くの量を一度に仕込むことが出来ますが、あえて全房で仕上げるのは香りの複雑性を増すため。ぶどうの梗からも香りの成分やタンニンを抽出します。
白ワインの場合も梗がついた房を丸ごといれてゆっくりと時間をかけて圧搾しています。梗があることで圧搾が均一かつスムーズに進み、香りがより芳醇に仕上がります。
発酵前低温浸漬は他のドメーヌも行っていますが、全房発酵と組み合わせて行っているのはドメーヌ・シャンソンだけ。自然酵母を使った発酵と関係していて、醸しに時間をかけることによって自然酵母の持つ酵素が徐々にぶどうの細胞を分解し、香りの成分を取り出すことができるため、出来上がるワインはより香り溢れる豊かな仕上がりとなります。
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