メドック格付けの名門を中心に、ボルドーの魅力を存分に味わえる赤ワイン5本セット。
ラ・ダム・ド・モンローズ・2017
フランス・ボルドー地方のサン・テステフに位置する名門「シャトー・モンローズ」が手がけるセカンドラベルの赤ワインです。メドック格付け第2級という格式を持つシャトー・モンローズは、力強く男性的なスタイルで知られ、時には1級シャトーを凌ぐ評価を受けることもあるほどの実力派。そのセカンドラベルであるラ・ダム・ド・モンローズは、ファーストラベルよりも親しみやすく、しかしその品質と風格はしっかりと受け継がれています。
果実味が豊かで、ブラックチェリーやブラックベリーのアロマに加え、スミレやダークチョコレートのニュアンスが感じられます。口当たりは滑らかで、ジューシーな果実味としっかりとしたタンニンが調和し、余韻まで美しく続きます。ファーストラベルに比べて新樽の使用比率が控えめで、メルロの比率が高いため、より柔らかくエレガントな印象を与えます。そのため、ボルドーワイン初心者にもおすすめできる一本でありながら、ワイン愛好家にも満足感を与える深みがあります。ビーフシチューやステーキなど、しっかりとした肉料理と合わせることで、その魅力がさらに引き立ちます。
ポイヤック地区に位置する格付け第5級の名門シャトー。その名は英仏百年戦争の終結時、メドック地方で最後の戦闘が行われた場所「バタイユ(戦い)」に由来し、歴史と伝統を感じさせる由緒あるワインです。2021年は天候の影響で収穫時期がやや遅れたものの、結果として果実の熟度が高まり、凝縮感のある味わいに仕上がりました。色調は濃いルビーで、カシスやプラム、甘草、葉巻の包み紙、ダークチョコレートなどの複雑な香りが広がります。しなやかな口当たりと、熟したタンニンがしっかりと骨格を支え、美しく濃厚なフルボディの味わいが楽しめます。
ローストビーフ、鴨のローストにベリーや赤ワインのソース、牛頬肉の赤ワイン煮込み、ラムチョップ、熟成チーズなどと合わせることで、その複雑な香りと味わいがさらに引き立ちます。
このシャトーは、1961年にカステジャ家が所有して以来、安定した品質管理と伝統的な醸造スタイルを守り続けています。現在はフィリップ・カステジャ氏が運営を担い、複数のシャトーを手がける実力派として知られています。ボルドーの伝統を感じさせながらも、現代のワイン愛好家にも愛されている洗練された一本です。
ボルドー左岸のサン・ジュリアン村に位置する名門シャトーが生み出した、格付け以上の評価を受ける逸品です。メドック格付け第4級ながら、ワイン愛好家の間ではその品質の高さとコストパフォーマンスの良さで知られています。
色合いは深い紫色。グラスに注いだ瞬間から豊かな果実の香りが立ち上ります。カシスやブラックベリーといった黒系果実のアロマに加え、スーボワと呼ばれる土の香りや杉のニュアンス、焼きたてのブラックプラムやボイセンベリー、ドライミントやスパイスボックスのニュアンスが加わり、複雑でクラシックなサン・ジュリアンらしい気品を感じさせます。
味わいはフルボディで、ジューシーなブラックフルーツの風味が口いっぱいに広がります。タンニンは優美でしなやか。酸味とのバランスも絶妙。余韻は非常に長く、奥行きのある味わいです。
牛肉のローストやステーキ、ポークソテーの粒マスタードソース、牛肉のパイ包み、ポルチーニ茸のリゾット、熟成ミモレットチーズなどのお料理と合わせて頂くと、ワインの華やかさや奥深さをより感じて頂けます。
ボルドー左岸マルゴー村に位置するメドック格付け第3級シャトーが生み出す、伝統と気品を体現した赤ワインです。19世紀初頭、スコットランド人ジョン・ルイス・ブラウンによって築かれたこのシャトーは、英国的な端正さを感じさせるシャトー名や建築様式を今に残し、マルゴーの中でも独自の存在感を放っています。
現在このシャトーを所有・運営しているのが、ボルドーでも名高いリュルトン(Lurton)家です。リュルトン家は19世紀末よりワイン造りに携わり、世代を超えて数々の名門シャトーを手がけてきた一族として知られています。特に20世紀後半からは、各テロワールの個性を尊重したワイン造りを重視し、伝統と革新をバランス良く融合させることで評価を高めてきました。シャトー・カントナック・ブラウンもその哲学のもと、畑ごとの特徴を丁寧に引き出す醸造が行われています。
2012年ヴィンテージは、比較的穏やかで安定した気候条件に恵まれ、果実の成熟と酸の保持が良好だった年です。深みのあるガーネット色が広がり、カシスやブラックチェリーなどの黒系果実に、スミレの花、杉、タバコ、樽由来のバニラやスパイスのニュアンスが重なります。香りは落ち着きがありながら層が深く、時間とともに土やミネラル、ほのかなロースト香が現れ、熟成による複雑さを感じさせます。
味わいはきめ細かなタンニンが全体を優しく包み込み、果実味、酸、樽香が見事な調和を見せます。力強さを前面に出すのではなく、エレガンスと飲み心地の良さを重視したスタイルは、まさにマルゴーらしい表情と言えるでしょう。すでに飲み頃に入りつつありますが、さらに数年の熟成によって、より丸みと奥行きが増すことも期待できます。
仔羊のローストや鴨肉料理、きのこを使った一皿、熟成チーズなどと好相性で、落ち着いた食事の時間を格調高く彩る一本です。
フランス・ボルドーのサン・テミリオン第1特別級B、シャトー・トロロン・モンドのセカンドラベルです。香りはワイルドベリー、プラム、チェリー、スミレ、生カカオ、スモーク香などが複雑に絡重なり合うようなイメージです。口に含むと、濃縮感のある果実味が広がり、滑らかなタンニンと張りのある酸がバランスよく共存。余韻には野性的なニュアンスも感じられ、洗練された中にも力強さが宿っています。
土壌は水はけの良い石灰岩にチョークや火打石が混ざる深い粘土質で、ぶどうの根がしっかりと地中に伸び、ミネラル感と複雑味を育んでいます。醸造はステンレスタンクで発酵後、バリックと大樽を使って熟成。ワインにしなやかな樽香と構造を与え、長期熟成にも耐えるポテンシャルを持たせています。
クラシックなボルドースタイルを踏襲しながらも、現代的な洗練と果実の純粋さを兼ね備えた1本。若いうちから楽しめる親しみやすさと、熟成による深みの両方を備えており、サン・テミリオンの魅力を存分に味わえるワインです。特別な食事や記念日にもぴったりの1本です。
関連商品
この商品を買った人はこちらの商品も購入しています。



