繊細な果実味と澄んだミネラルが織りなす上質な白ワイン。食卓を彩るエレガントな一本。
外観は輝きのある淡いレモンイエローで、グラスからは白い花やアカシアの華やかな香りが広がります。さらに、洋梨や白桃、アプリコットのフレッシュな果実香がアクセントとなり、豊かなアロマを演出しています。香りの中には、火打石(ガンフリント)のようなミネラル感が感じられ、透明感と奥行きを与えています。
味わいは滑らかで軽やかな口あたりから始まり、中盤にかけてはミディアムボディの丸みと厚みが感じられます。フルーティーな果実味とともに、ミネラルの清涼感が絶妙なバランスで調和し、爽やかさをもたらしています。酸はしなやかで柔らかく、マルサンヌ由来のほのかなクリーミーさとルーサンヌのナッツのような風味が余韻に深みを与えています。全体として、飲み疲れしない軽やかさと、味わいの豊かさが見事に共存した仕上がりです。
料理との相性も幅広く、特に牡蠣や白身魚、ホタテのカルパッチョ、生ハムメロン、鶏肉のクリームソース、キノコ料理などと抜群に合います。ミネラル感と果実味、酸のバランスが料理の味を引き立て、爽やかで上品な余韻が食後まで続くため、食事と共にじっくりと楽しめる一本です。

Domaine de La Solitude(ドメーヌ・ド・ラ・ソリチュード)
フランス南東部ローヌ地方の名高いAOCシャトーヌフ=デュ=パプに位置する、歴史あるワイナリーです。15世紀に遡るバルベリーニ家(Barberini家、当時ローマ教皇庁にも関係)の血脈を持ち、17世紀に現在のローヌ地方に移住。やがてソリチュード地区でワイン造りを始め、代々その畑と栽培技術を守り続けています。
ドメーヌは“テロワールへの敬意”を中核に据え、オーガニックやバイオダイナミック農法を積極的に導入しています。多様性を重んじ、オリーブや果樹、ミツバチを畑に取り込み、自然のバランスを重視 。2019年以降、持続可能で生物多様性に富む栽培が行われ、熟成をじっくり待つスタイルを貫いています。
総面積約37 ha。高地のラ・クロー(La Crau)台地、ソリチュード谷、そしてブックー台地と呼ばれる斜面に分かれています。地質は砂礫、粘土・石灰、通称“safre(サフル)”と呼ばれる赤土が複雑に入り交じり、ぶどうにミネラル感と厚みを与えています 。
赤ワインはグルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、(一部シャルドネなども)。白ワインはクレレット、ルーサンヌ、グルナッシュ・ブラン等。コート・デュ・ローヌ、シャトーヌフ=デュ=パプの両AOCを展開し、キュヴェによってはグルナッシュ100%の単一畑ワイン「Cornelia Constanza(コルネリア・コンスタンツァ)」など特別なスタイルもリリースされています 。
世界的にも高い評価を受けており、デキャンター誌では2019ヴィンテージが98点を獲得 。ジェームス・サックリングやジェブ・ダナックなど多くの評論家に上位ランクされ、2023年にはTOP 100フランスワインにも選出 されました。
現在はランソン家8世代目フローラン・ランソン氏が運営。バルベリーニ家直系の歴史を継ぎ、伝統と最先端の融合を目指しています。
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