北ローヌの名門シャーヴが手掛けるエルミタージュ3ヴィンテージセット。熟成による複雑さと深みが魅力の希少な垂直飲み比べ。贅沢な時間をぜひご自宅で。
エルミタージュ・ファルコネ・2014・ジャン・ルイ・シャーヴ・セレクション
エルミタージュ・ファルコネ・2013・ジャン・ルイ・シャーヴ・セレクション
北ローヌを代表する造り手ジャン=ルイ・シャーヴが手掛けるセカンドラベル的な存在でありながら、エルミタージュのテロワールの魅力を存分に表現した一本です。「Farconnet」という名は、19世紀にジャン=ルイ・シャーヴの祖先が購入した区画の一つに由来し、家族にとっても特別な意味を持つキュヴェです。
このワインはエルミタージュの3つの著名な区画、レ・ディオニエール(Les Diognières)、プレア(Péléat)、レ・グレフュー(Les Greffieux)から採れたシラーをブレンドして造られています。各区画はそれぞれ異なる土壌を持ち、重厚さや果実の力強さ、エレガンス、骨格といった異なる個性をもたらします。その結果として、ひとつの区画だけでは表現できない複雑でバランスの取れた味わいが実現されています。
醸造は約80%除梗し、3~4週間の発酵後、18~24ヶ月間オーク樽で熟成。新樽の比率は控えめにし、果実本来の個性を生かす造りとなっています。色調は深い紫色、香りにはブラックベリーやスミレ、オリーブ、リコリス、わずかにスモーキーで肉のようなニュアンスが重なり、グラスを回すたびに香りの層が広がっていきます。
口に含むと、熟した黒果実の豊かな甘みが広がり、ピュアな果実味としなやかな酸が美しく調和。タンニンは細かく、骨格がありつつも洗練されています。余韻は長く、次第にミネラルやスパイスの要素が顔を覗かせ、飲み手に心地よい余韻を残します。
2013年は冷涼な年で酸とミネラル感が際立ち、エレガントな仕上がり。2014年はクラシックで調和の取れたスタイル、果実と熟成のバランスが絶妙。2015年は近年屈指の偉大なヴィンテージで、豊かな果実味と力強さが魅力。異なる年の個性を飲み比べながら、エルミタージュの奥深さとシャーヴ家の技術を存分に堪能できる贅沢な内容でお届けいたします。

Jean Louis Chave (ジャン・ルイ・シャーヴ)
1481年設立、フランス・コート・デュ・ローヌ地方、エルミタージュのモーヴの町で6世紀にわたってワインを造り続けているドメーヌで、16代目の現当主はジャン・ルイ・シャーヴ氏。カリフォルニア州のカリフォルニア大学デービス校で醸造学の学位を取得した後、1992年に父親とともにドメーヌで働き始めました。現在、ジャン・ルイ・シャーヴは妻のエリン・キャノン・シャーヴ氏と共にこの農園の管理を続けています。
エルミタージュに使われるぶどう畑は合計28haで赤白共にいくつかの区画に分かれています。
収穫する時期は周辺の生産者と比べて遅く、ぶどうが充分に熟すまで待ち、収量もかなり抑えて凝縮したぶどうのみ収穫します。白ワインの8割は樽で残りはステンレスタンクで醸造。赤ワインは樽のみで醸造され、18~24ヵ月間熟成されます。「エルミタージュはアッサンブラージュのワインである」という彼の信念に基づき、区画ごとに醸造されたワインは最後にアッサンブラージュ(ブレンド)によって仕上げられます。
ジャン・ルイ・シャーヴ・セレクションは、ジャン・ルイ・シャーヴ氏の「ドメーヌでは偉大なワインを、ネゴシアンではおいしいワインを」という想いに基づきながら、ドメーヌワインと同じように造られています。
ファーストヴィンテージは1995年ですべてサン・ジョセフでした。当時はほとんどのぶどうを契約農家から購入していましたが、その後はエルミタージュ、クローズ・エルミタージュ等にぶどうを植え、契約農家の方々と一緒に栽培を担当しています。
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