マグナムボトルで5年~10年間熟成させたリザーヴワインを惜しみなく使用した奥行きのある味わい
100年以上経った現在も、スペシャル・キュヴェはボランジェの長い歴史と高品質なシャンパーニュを象徴する存在となっています。
黒ブドウであるピノ・ノワールを主体としたアッサンブラージュで、すべてのキュヴェにおいて60%以上を占めており、ワインに深み、複雑性、そして力強さを与えています。また、発酵には樫樽を使用する点も特筆すべき特徴です。
さらにボランジェでは、リザーヴワインをクリュ(畑)別、ヴィンテージ別にマグナムボトルで5〜10年間熟成させています。これをアッサンブラージュの際に、5〜10%の割合で、最新ヴィンテージおよびその前年のワインに加えることで、奥行きのある味わいを生み出しています。
8〜10度に冷やしていただくと、このシャンパーニュ特有のブーケやアロマを最大限にお楽しみいただけます。熟成の必要はありませんが、セラーでのさらなる熟成も可能です。
スペシャル・キュヴェは、友人や大切な人との語らい、特別なひとときを華やかに彩ってくれる一本です。魚介料理全般、とりわけお刺身やお寿司、シーフードのグリル、生ハムとの相性は抜群です。

ボランジェ
創業1829年、ピノ・ノワールの聖地であるシャンパーニュ地方・アイ村にて、家族経営を続けるグラン・メゾン、シャンパーニュ・ボランジェ。
職人の手による伝統製法を守り抜いたクラフトマンシップに裏打ちされた、エレガントで質の高いワイン造りには定評があります。
創業以来、現在もなお木樽発酵を行っている、数少ないシャンパーニュ・メゾンのひとつ。
一貫したスタイルと安定した品質によって、ミシュラン星付きレストランのシェフやソムリエなど、食のプロフェッショナルから高い評価を受け、ワイン愛好家であれば知らない人はいないと言われるほど、世界中で熱烈な支持を集めています。
特に、メゾンのスタイルを体現し、ノン・ヴィンテージの枠を超えたと称賛される代表作「スペシャル・キュヴェ」は、世界中の“Bolly Lovers”から愛され続ける逸品です。
伝統を大切にしながらも、常に斬新かつ革新的な発想を持ち続けることで、温故知新のバランス感覚に優れている点も見逃せません。
1884年には、当時のヴィクトリア女王より英国王室への納入を許された「ロイヤル・ワラント(Royal Warrant)」を授与されました。
メゾンを語る上で欠かせない人物が、マダム・エリザベス・リリー・ボランジェ。
シャンパーニュ地方を代表する女性醸造家のひとりとして、その功績は今も語り継がれています。
3代目当主である夫ジャック・ボランジェの死後、第二次世界大戦の混乱期にあたる1941年から1971年までの30年間、彼女はメゾンを守り抜きました。戦後はシャンパーニュの普及にも尽力し、1967年にはメゾンの哲学が凝縮されたスーパープレステージ・シャンパーニュ「R.D.」を発表。
その誠実な信念は、今もメゾンの中核として受け継がれています。
映画『007』シリーズとの関係が始まったのは、1973年公開の第8作『死ぬのは奴らだ』から。
以降、15作品にわたり、「ジェームズ・ボンドが愛飲するシャンパーニュ」としての地位を確立しています。

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