特級畑ボンヌ・マールに隣接し、その特徴を受け継ぐ力強い果実味が魅力の赤ワイン。
ドメーヌ・ロベール・グロフィエは、シャンボール・ミュジニーが誇る、特級畑に匹敵すると名高い1級畑「レ・ザムルーズ」の最大所有者です。
このワインは、ブラックベリーやスパイス、リコリスを思わせる凝縮感のある香りに、繊細なタンニンが寄り添います。赤果実の風味が余韻に向かって深まり、ほのかなブラックペッパーの風味が後味を引き締めます。ミディアムボディで生き生きとした表情を持ち、優雅に熟成を重ねる洗練されたシャンボール・ミュジニーです。
ロベール・グロフィエ
1933年にロベールの父ジュールが、レ・ザムルーズに隣接する1級畑オー・ドワや特級畑のボンヌ・マールを所有、現在では1級畑のレ・ザムルーズ最大の所有者として知られていますが、その他にはボンヌ・マール、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ等の特級畑を所有しています。
除梗に関してはヴィンテージに応じ、2007年、2009年は完全除梗。2008年、2010年は3分の1が全房。2011年は40%を全房としました。現在はアイテムによっても割合を変えています。
8〜9度で10日間ほどの低温マセレーションを実施した後、自生酵母による自然発酵します。
新樽率は村名ジュヴレ・シャンベルタンで20%、1級レ・ザムルーズで40〜50%、ボンヌ・マールで50〜60%に留め、12〜13ヶ月間の樽熟成を施します。
最近の話題としては、2022年、1級畑のレ・ザムルーズにおいて、粘土質の斜面の区画“ラ・グラース・デ・ザルジル”と砂質の平地の区画“ラ・デリカテス・デ・サーブル”に分けてリリースしました。
“ラ・グラース・デ・ザルジル” は、ヴージョ側の粘土が多く含まれる区画。深いブラックベリーの果実味に加え、イバラ、土、ミントのニュアンスが感じられます。テクスチャーはしっかりとしていて、密度があり、タンニンが豊富でありながら、滑らかで早くから楽しめるスタイルです。
“ラ・デリカテス・デ・サーブル“は、ミュジニー側の砂が多く含まれる区画。濃密な果実の特徴に、土や煙のニュアンスが加わります。テクスチャーはより力強く、フレッシュな酸があり、熟度と深みが際立つ仕上がりです。
全体的にロベール・グロフィエのワインは凝縮された果実味と華やかなアロマと豊富なタンニンが際立ち、若いうちからでも楽しめますが、数十年の熟成に耐えるポテンシャルを持ち合わせています。間違いなく、ブルゴーニュの中でも最も偉大な造り手のひとつです。

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