メドック格付け第1級に君臨するシャトー・ムートン・ロートシルトより垂直テイスティング3本セット
18世紀、ムートンの畑はラフィットやラトゥールと同じく、「ぶどうの王子」との異名を持ったニコラ・アレクサンドル・ド・セギュール侯爵の所有でした。その後、ド・ブラーヌ男爵が所有権を獲得し、ブラーヌ・ムートンと命名。1853年、名家ロートシルト家のイギリス分家に属するナタニエル・ド・ロートシルト男爵が所有権を獲得し、現在のシャトー・ムートン・ロートシルトが誕生しました。
その2年後に行われたナポレオン3世によるメドック格付けでは第1級に格付けされると思われていましたが、まさかの第2級となってしまいました。
ロートシルト家は、「第1級たり得ず、第2級を肯んぜず、そはムートンなり」と言い、畑や醸造技術、熟成方法などに改良を加えていきます。そして100年以上後の1973年に、長年の努力が報われ、 シャトー・ムートン・ロートシルトは第1級への昇格を果たします。その時、「今第1級なり、過去第2級なりき、されどムートンは不変なり」という名句を残したとされています。
シャトー・ムートン・ロートシルトが所有しているぶどう畑は約90ha。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プチ・ヴェルドを栽培し、平均樹齢は45年。 カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高く、飲み頃になるまでに時間がかかる長期熟成型のワインです。凝縮された赤黒果実系のアロマで濃密な味わい、力強くたくましいタンニンはワインの中に滑らかに溶け込んでいます。
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