口いっぱいに広がるボリューム感がよりリッチなスタイルを演出しています。特別な機会におすすめの一本。
初ビンテージは1973年。現当主のシャンタル・ラサールの娘で、現在母とともにメゾンを率いるアンジェリーヌの誕生年に作られました。特徴として、まず「グレートヴィンテージ」の場合のみの生産のため、生産本数1万本と限られています。(スタンダードタイプは7万本)。熟成期間においても、シャンパーニュは、一般的に生産後3年~4年程度熟成期間を経てから出荷されますが、このキュヴェは、さらに長く7年の歳月を経て出荷されます。これらのことからも、アンジェリーヌがラサールにとって特別なキュヴェであることがわかります。ジュール・ラサールは、もともとミネラル感豊富なスタイルですが、上質なぶどうを使用し、長期熟成を経て出来上がる味わいは、口いっぱいに広がるボリューム感がよりリッチなスタイルを演出しています。特別な機会におすすめの一本です。
家族経営のレコルタン・マニュピュラン「ジュール・ラサール」
J.ラサールは、1942年にジュール・ラサール氏によって設立された小規模なドメーヌです。1982年ジュール・ラサール氏の妻オルガと娘のシャンタルが引き継ぎ、現在はシャンタルの娘アンジェリーヌも加わり、女性3代が運営する稀なドメーヌとなりました。伝統的な手法を守りながらも、女性生産者ならではの華やかさを感じ、今では他のシャンパーニュメゾンと肩を並べるまでになりました。
収穫においては全て手作業で行われ、厳しい選果を経て最良のブドウのみ使用。最新のプレス機を導入し、より純度の高い果汁が採れるようになりました。ブドウは区画毎にキュヴェを発酵し熟成させてから、細やかなテイスティングや状態確認を行います。瓶内熟成はノン・ヴィンテージでも最低でも4年以上、ミレジメは6~10年の期間が設けられます。ルミアージュ(動瓶)を手作業で行う等伝統的な製法を継承し、手間を惜しまず常にクオリティーの高いシャンパーニュを目指しています。