シャンパーニュ地方で最も古い家系のひとつであるフィリポナ家。初代アヴリル・ル・フィリポナがアイ村に定住した1522年から500年あまり、16代続く一族の歴史と名前は、常にこの地方のワイン造りの歩みと共に刻まれてきました。17世紀には、フィリポナ家のブドウから造られた“アイ村のワイン”が、ルイ14世に納められていたことが記録されており、この頃から上質なブドウを生産し、ワインを醸造していたことがうかがえます。

フィリポナの特徴は、ピノ・ノワールに由来する力強い味わいと、伝統的な醸手法によって引き出される繊細なアロマ、そしてフレッシュな酸の絶妙なバランスです。
テロワールを重視し、環境に配慮するメゾンの栽培と醸造の手法は、HVE認証 の取得により裏付けられています。
※HVE Haute Valeur Environnementale )フランス政府による環境価値重視認証　レベル3取得

今回ご紹介のブラン・ド・ノワール・エクストラ・ブリュットは、1級畑と特級畑のピノ・ノワールのみを厳選し、5～7年間の熟成を経てリリースされます。

外観は深みのある黄金色で、きめ細かな泡の立ち上がりはとても華やかです。グレープフルーツ、レモン、洋梨、リンゴやアプリコットの果実の香りに、白い花やハチミツ、ブリオッシュなどのニュアンスが混ざり合い、エレガントなアロマです。フレッシュな果実味とクリーミーな口当たりが心地良く、上品な味わい。アフターに白コショウの様なスパイス系の印象と上質なミネラル、酸が溶け合い余韻が非常に長いシャンパーニュです。