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Saumur Champigny Les Memoires 2012 ≪Roches Neuves≫
<1月9日13時まで>ソミュール・シャンピニー・レ・メモワール・2012

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販売価格(税込):
6,300
ポイント: 315 Pt

1月9日13時までの期間限定で通常価格7,000 円より、10%OFFの6,300 円でご購入いただけます


生産地方/ロワール
サイズ/750ml
主な品種/カベルネ・フラン
味わい/赤・ミディアムボディ

石灰岩土壌の古樹カベルネ・フランから生まれる熟成ソミュール・シャンピニー

「レ・メモワール(記憶)」と名付けられたこのキュヴェは、ドメーヌ・デ・ロッシュ・ヌーヴの哲学と時間の積み重なりを体現する特別なワインです。ソミュール・シャンピニーの中でも、古樹のカベルネ・フランを主体(1904年植樹)に、石灰岩(テュフォー)土壌の個性が最も明確に表現される区画から造られています。

2012年は決して容易ではないヴィンテージでしたが、ロッシュ・ヌーヴでは収量を厳しく制限し、完熟した健全なぶどうのみを手摘みで収穫。ビオディナミ農法による生命力の高い果実を、最小限の介入で丁寧に醸造しています。発酵は野生酵母によって自然に行われ、抽出は極めて穏やか。熟成には主に古樽やコンクリートタンクを使用し、新樽の影響は抑えられています。

グラスに注ぐと、熟した赤系果実にドライハーブ、スパイス、ほのかな土や鉄分を思わせるニュアンスが広がります。口当たりは滑らかで、きめ細かなタンニンと伸びやかな酸が美しく調和。熟成を経た2012年は、カベルネ・フラン特有の青さが完全に溶け込み、静かな深みと気品ある余韻を備えています。

料理との相性も非常に幅広く、鴨のローストや鴨のコンフィでは、果実味と旨味が寄り添い、ハーブのニュアンスが肉の香ばしさを引き立てます。仔牛のローストやブランケットのような繊細な肉料理とは、ワインの酸とタンニンが料理の柔らかさを損なうことなく、美しい一体感を生み出します。また、きのこや根菜のロースト、レンズ豆の煮込みなど野菜料理とも好相性で、素材の甘みとミネラル感が共鳴します。和食では、鰻の白焼き、牛肉のしぐれ煮、出汁を効かせた煮物など、旨味を軸にした料理と合わせることで、ワインの奥行きがより際立ちます。

「Les Mémoires」は力を誇示するワインではありませんが、飲み進めるほどに深い印象を残します。ロワール赤の成熟した魅力を、食卓とともに静かに楽しみたい方におすすめしたい1本です。
<1月9日13時まで>ソミュール・シャンピニー・レ・メモワール・2012

Roches Neuves (ロッシュ・ヌーヴ)

ドメーヌ・デ・ロッシュ・ヌーヴは、フランス・ロワール地方ソミュール地区の中心、ヴァラン(Varrains)村に位置する卓越したワイナリーです。1850年に創設されたこのドメーヌは、1991年にティエリー・ジェルマン(Thierry Germain)と妻のマリーの手に渡って以来、世界的にも注目される生産者へと成長しました。もともとぶどう栽培の盛んなこの地域は、ロワール川やその支流、フォンテヴローの森が織り成す独自のマイクロクリマに守られています。ドメーヌの畑は約28ヘクタールに及び、ソミュール・シャンピニー(赤)およびソミュール(白)のアペラシオンのぶどうを栽培しています。

ロッシュ・ヌーヴの最大の強みは、何よりもテロワールそのものの多様性と個性です。畑は61の区画に分かれ、テュフォー(多孔質の石灰岩)を主とする土壌、砂質、粘土質の土壌が混在しています。この石灰岩は優れた水分保持力を持ち、乾燥期には地下水をぶどう樹に供給。反対に湿潤期には余分な水分を排し、ぶどうの根が安定した成長を遂げる役割を果たします。こうした特性は、ぶどうに豊かなミネラル感とバランスの良い成熟をもたらし、ワインに透明感のある構造を与えています。

ぶどう品種は、赤ワインにはロワールを代表するカベルネ・フラン、白ワインには世界的にも人気の高いシュナン・ブランを栽培。ワインはアペラシオンごとに明確なスタイルを持ちながら、ドメーヌ全体として“土地の声を忠実に表現する”という共通の方向性を持っています。

ロッシュ・ヌーヴのもうひとつの特徴は、自然農法への徹底した取り組みです。1990年代後半には全畑で有機栽培を実施し、2004年以降はビオディナミ農法を全面的に採用。ティエリー自身がこの農法を単なる理論ではなく「土壌・自然・ぶどう樹の生命を理解し、共に育てる哲学」として深く取り入れています。ビオディナミは、農薬や化学肥料を排除するだけでなく、動植物とぶどう樹の共存を重視し、ぶどう樹自体の自然なサイクルを尊重する農法です。ドメーヌでは、ぶどう樹の巻き方や畑の草生、動物の利用などに工夫を重ね、自然のバランスを最大限に引き出すことを目指しています。

この哲学は「自然を管理する」のではなく、「自然と共鳴し、自然のリズムを読み取る」ことを重視。収穫時期も、ぶどうそのものを手でかじって味わうなど、しっかりとした熟度を目と舌で確認しながら決定します。こうした感覚的な判断は、最終的にワインにテロワールとぶどうの純粋な個性を反映する重要な要素となっています。

ワイン造りにおいても、ドメーヌは“最小介入主義”を貫いています。ぶどうは手摘みで収穫・選果され、その後、天然酵母による発酵を基本とします。醸造設備は近代的に整備されていますが、温度管理や発酵の制御はぶどうの成熟度やテロワールの特徴に合わせて丁寧に行われ、個々の区画ごとに仕立てます。

赤ワインの発酵では、全房仕込みを基本とし、伝統的なマセラシオンで果皮からの優しい色素・タンニン抽出を実践。過度な抽出は行わず、果実の清澄感とテロワール由来のミネラルを壊さない醸造が徹底されています。熟成も区画やキュヴェごとに異なり、ステンレスタンクや大樽(フードル)、樽熟成、時にはアンフォラなど多様な容器を使い分けることで、ワインの個性を最大限に引き立てます。

白ワインでは、収穫後の全房圧搾の後、果汁は静置し、澱と共に発酵・熟成。シュナン・ブランの特性を活かすべく、新樽は最小限に留め、果実味と酸、ミネラルが調和した透き通るような構造が特徴のワインになります。

熟成期間はキュヴェによって異なりますが、共通するのは“ワイン本来の個性を損なわないこと”。清澄・濾過も必要最小限にとどめ、ナチュラルな表現をそのままボトルに閉じ込めることを優先しています。

こうして生まれるロッシュ・ヌーヴのワインは、フランス国内外で高い評価を受けています。赤はカベルネ・フラン特有の赤系果実やハーブのニュアンスに、しなやかなタンニンと緻密な酸が溶け込み、品のある長い余韻を持ちます。白はシュナン・ブランの力強い酸とミネラルが骨格となり、熟成ポテンシャルとともに複雑な香りを引き出します。

さらに、ロッシュ・ヌーヴは評価誌や専門家からも多数の高評価を獲得しており、生産量の約30%しか輸出されないほど世界的な人気と評価を誇ります。国内フランスでも星付きレストランで採用されるケースが多く、愛好家のファンも多い生産者です。

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