お料理との相性も抜群、デイリーにおすすめイタリア赤ワイン3本セット
ドルチェット・ダルバ・2022・パオロ・スカヴィーノ
このドルチェット・ダルバは、ロッディ村にある単一畑ブリッコ・アンブロージョのぶどうを使用しています。エンリコ氏は、この畑の持つ可能性に魅了され、2001年に取得。畑の大部分はネッビオーロ種の栽培に充てられていますが、一部をドルチェット種専用区画として特別に管理しています。樹齢60年の古木から収穫されたぶどうは、生産量が限られるものの、凝縮感のある果実味と爽やかな酸、洗練されたタンニンが見事に調和した味わいを生み出します。
【パオロ・スカヴィーノ】
パオロ・スカヴィーノは、バローロの発展を牽引した名門ワイナリーです。1960年代、バローロの農家は自身が育てたぶどうの価格が低く、貧困に苦しんでいました。そんな中、現当主エンリコ・スカヴィーノは、自らワイン造りを行い、単一畑バローロの先駆者となります。革新的な醸造技術を導入し、ブドウの個性を最大限に引き出す手法を確立。彼の成功は「バローロ・ボーイズ」と呼ばれる造り手たちを生み出し、産地全体の品質向上を促しました。
スカヴィーノのワインは世界的に高く評価され、2014年にワイン・エンスージアストで100点満点を獲得。「完璧なワイン」と絶賛され、2022年にはジェームズ・サックリングでもイタリアNo.1に選ばれました。名声を得た後もエンリコは畑に情熱を注ぎ続け、バローロの最高峰として君臨し続けています。

レ・ヴォルテ・デル・オルネライア・2022・テヌータ・デル・オルネライア
オルネライアは、サッシカイアやグラッタマッコと並ぶボルゲリの名門ワイナリー。その哲学と技術を反映した入門ワインが「レ・ヴォルテ」です。カベルネ等いわゆる「ボルドー品種」をブレンドし、オルネライアに使用したタンクで10ヵ月熟成させることで、フレッシュさと深みを両立しています。若いうちから楽しめる極上の味わい。オルネライアの息吹を感じる、至福の一本です。
【スーパータスカンの象徴、オルネライア】
トスカーナ州ボルゲリに位置するオルネライアは、スーパータスカンの代表格として世界的な評価を確立しています。1981年ロドヴィコ・アンティノリ氏によって設立。彼はカリフォルニアでワイン造りを学ぶ中で、著名な醸造家アンドレア・チェリチェフ氏から「ボルゲリは、ボルドー右岸の土壌とカリフォルニアの気候を兼ね備えた理想的な土地」と教えられ、故郷でのワイン造りを決意しました。
オルネライアは「品質を最優先する」哲学のもと、フランスのミシェル・ロラン氏らの協力を得ながら、ボルゲリのテロワールを最大限に生かしたワインを生産。2005年からはフレスコバルディ家の傘下に入り、さらなる発展を遂げています。ボルゲリの丘陵地帯は、夏の海風と冬の防風により、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロなどの国際品種の栽培に適した環境。収穫は手作業で行い、ぶどうの成熟度を見極めながら最適なタイミングで実施。区画ごとの個性を生かすため、各ロットを分けて醸造しています。こうして生まれるワインは、優雅なアロマとシルクのような口当たりを持ち、ヴィンテージの影響を受けず常に最高品質を誇る仕上がりとなっています。

このワインは、テッレ・ネーレのラインナップの中でも特に重要な一本で、生産量の約半分を占めています。手頃な価格でありながら品質に妥協はなく、ブランドを知るための最適なワインです。主要品種はネレッロ・マスカレーゼで、16ヶ月の樽熟成を経て仕上げられています。
使用するぶどうの90%は樹齢50年未満の若木です。原料の約60〜70%はエトナDOC北部の自社畑産で、残り30〜40%は東部や南部の契約畑から調達。テッレ・ネーレでは、このワインをテロワールではなく品種の個性を際立たせるものと位置づけています。
自社が手掛けるシリーズの中では比較的リーズナブルな価格ながらも、他のラインと同様に高品質で、15年ほどの熟成が可能。滑らかなタンニンが特徴で、開栓後すぐに楽しめる飲みやすさも魅力のひとつです。肉や魚、野菜など、幅広い料理と好相性です。
【テッレ・ネーレ】
マルコ・デ・グラツィアとセバスティアン・デ・グラツィアの兄弟は、シチリアで最高の土地を求めた結果、カターニャ県にあるエトナ火山の北斜面に理想の畑を見つけました。この地は、フィロキセラ(ぶどうの樹に寄生し壊滅的な被害を与える害虫)の被害を受けていない古木のぶどうが残る数少ない場所の一つであり、豊かなテロワールを誇ります。彼らのワイナリー「テッレ・ネーレ」は、火山灰由来の黒い土壌にちなんで名付けられました。エトナ山は50万年以上にわたる火山活動によって多様で独特な土壌を形成し、この地域の畑ごとの個性はブルゴーニュ地方にも例えられます。そのため、それぞれの区画ごとに異なる「クリュ」の特徴を語ることができるのです。一般的なシチリアワインは力強く骨太なスタイルが多いですが、エトナ周辺ではフィネス(洗練された味わい)に優れたワインが生まれます。2000年以上の歴史を持つエトナのワイン造りを受け継ぎながら、デ・グラツィア兄弟は、この地のポテンシャルを最大限に引き出すワインを生み出しています。

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