フランスが誇るワイン銘醸地ブルゴーニュより、各村を象徴する赤ワインや1級畑を厳選
フランスが誇る銘醸地、ブルゴーニュの各村を象徴するワインをセレクトしました。気候条件や土壌、作り手により、その仕上がりは、同じピノ・ノワールを使用していますが、香りや味わいが大きく異なります。それぞれの個性溢れるワインぜひお愉しみください。
シャンボール・ミュジニー・2021・コンフュロン・コトティド
ブルゴーニュ屈指の優雅な赤ワインを生み出す村、シャンボール・ミュジニー。その魅力を力強く、そして深く表現する生産者が、ヴォーヌ・ロマネに本拠を構えるドメーヌ・コンフュロン・コトティドです。現在はジャッキー・コンフュロンの息子であるジャン・ピエールとイヴの兄弟が畑と醸造を担い、コート・ド・ニュイを代表する実力派ドメーヌとして知られています。
このドメーヌの特徴は、伝統を徹底的に守ったワイン造り。ブドウは可能な限り完熟するまで待つ「遅摘み」が信条で、毎年収穫が最も遅い生産者の一つとして知られています。収穫されたブドウは除梗せず全房のまま発酵槽へ入れ、低温マセレーションによって果皮から丁寧にアロマを抽出。その後、自然酵母でゆっくりと発酵を行い、さらに長期間の樽熟成を経てワインが仕上げられます。新樽比率は高くないものの熟成期間は長く、30ヶ月に達することもあるほど。こうして造られるワインは、深い色調と豊かな香り、そして長期熟成に耐える骨格を備えた「ヴァン・ド・ガルド(熟成型ワイン)」として評価されています。
グラスに注ぐと、ラズベリーやチェリーなど赤い果実の香りに、スミレやほのかなスパイスのニュアンスが重なります。シャンボール・ミュジニーらしい繊細さを持ちながらも、このドメーヌ特有の凝縮感と力強さが感じられるスタイル。口当たりはシルクのように滑らかで、きめ細かなタンニンと美しい酸が調和し、長くエレガントな余韻へと続きます。
料理との相性は、鴨肉のロースト、仔牛のソテー、鶏肉のクリーム煮など、旨味のある料理がおすすめ。特にキノコ料理やトリュフを使った料理と合わせると、ワインの複雑な香りが料理の風味をさらに引き立ててくれます。
ブルゴーニュの伝統的な醸造哲学を守り続ける名門が生み出す、シャンボール・ミュジニー。優雅さと力強さを兼ね備えたこの1本は、今楽しむのはもちろん、数年の熟成でさらに奥行きを増していくポテンシャルを秘めています。ブルゴーニュ好きの方にはぜひ体験していただきたい、上質なピノ・ノワールです。
ニュイ・サン・ジョルジュ・1級畑・レ・ダモード・2022・フレデリック・ルプランス
コート・ド・ニュイの南部に位置するニュイ・サン・ジョルジュは、力強く骨格のあるピノ・ノワールで知られる名産地です。その中でも「レ・ダモード」は、ヴォーヌ・ロマネの1級畑に隣接する好立地にあり、村の中でも特にエレガントなワインを生む畑として知られています。
フレデリック・ルプランスは、テロワールの個性を大切にした丁寧なワイン造りで注目を集める生産者。収量を抑え、畑ごとに細やかな管理を行うことで、ピノ・ノワール本来の魅力を最大限に引き出しています。
2022年はブルゴーニュにとって非常に評価の高いヴィンテージの一つ。太陽に恵まれた年で、果実の熟度とバランスの良さが際立っています。
グラスからはブラックチェリーやカシスなどの濃密な果実の香りに、スミレやスパイス、ほのかなミネラルのニュアンス。口に含むと、凝縮した果実味としなやかなタンニンが広がり、しっかりとした骨格を感じさせます。ニュイ・サン・ジョルジュらしい力強さを持ちながらも、この畑特有の優雅さと香り高さが魅力です。
牛フィレのロースト、仔羊のハーブ焼き、鴨料理などの肉料理と好相性。特に赤ワインソースを使った料理と合わせると、ワインの果実味と旨味が料理をより深く引き立てます。
ニュイ・サン・ジョルジュの力強さと、ヴォーヌ・ロマネに通じるエレガンスを兼ね備えた1級畑のワイン。ブルゴーニュの奥深さを感じさせてくれる魅力的な1本です。
ヴォルネイ・1級畑・サントノ・2017・ルイ・ジャド
ブルゴーニュの名門メゾン、ルイ・ジャド。1859年の創業以来、ブルゴーニュ全域に広がる優れた畑を所有し、世界中のワイン愛好家から高い評価を受け続けています。
ヴォルネイはブルゴーニュでも特に優雅で繊細な赤ワインを生み出す村として知られています。その中でも「サントノ」は、ムルソー側の斜面に位置する名高い1級畑。ピノ・ノワールから造られるワインは、ヴォルネイとしてリリースされます。
2017年ヴィンテージは、クラシックでバランスの取れた年として知られています。熟成が進み、今まさに飲み頃を迎えつつあるタイミングです。
香りはチェリーやフランボワーズといった赤い果実に、バラやスミレの華やかなニュアンス。さらに熟成によってスパイスや土、ほのかな皮革の香りが加わり、複雑で魅力的なアロマを形成しています。
味わいは非常に滑らかで、シルクのような口当たり。きめ細かいタンニンと美しい酸が果実味を包み込み、長く上品な余韻へと続きます。ヴォルネイならではの繊細さと優雅さを存分に楽しめるスタイルです。
鶏肉や鴨肉のロースト、仔牛のクリーム煮、キノコ料理などと好相性。エレガントな味わいの料理と合わせることで、ワインの魅力がさらに引き立ちます。
ブルゴーニュの名門が手掛ける1級畑のヴォルネイ。熟成による円熟味と優雅な香りを楽しめる、贅沢な1本です。
シャサーニュ・モンラッシェ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・2021・トマ・モレ
シャサーニュ・モンラッシェといえば白ワインの銘醸地として知られていますが、実はピノ・ノワールから造られる赤ワインも高い評価を受けています。
造り手のトマ・モレは、名門モレ家の流れを汲む実力派ドメーヌ。2006年に独立して以来、シャサーニュ・モンラッシェを中心に素晴らしいワインを生み出しています。畑は丁寧に管理され、テロワールの個性を最大限に引き出すワイン造りが特徴です。
この「ヴィエイユ・ヴィーニュ」は古樹のブドウから造られるキュヴェ。樹齢の高いブドウは収量が少ない分、より凝縮した果実と複雑な味わいを生み出します。
グラスからはブラックチェリーやラズベリー、スパイスの香り。そこにほのかな土やスモーキーなニュアンスが加わり、奥行きのあるアロマを感じさせます。口当たりは柔らかく、豊かな果実味としなやかなタンニンがバランス良く調和。エレガントでありながら、しっかりとした骨格を持つスタイルです。
鶏肉や鴨肉のロースト、豚肉料理、キノコ料理などと相性抜群。家庭料理からレストラン料理まで幅広く合わせやすく、食卓に寄り添う赤ワインです。
白ワインの名産地が生む、知る人ぞ知る魅力的な赤ワイン。ブルゴーニュの奥深さを感じさせてくれる1本です。
ボーヌ・1級畑・レ・トゥロン・2023・ピエール・ティベール
ブルゴーニュの中心都市ボーヌ。その周囲には多くの優れた1級畑が広がり、「レ・トゥロン」もその代表的な畑の一つとして知られています。
このワインを手掛けるのは、家族経営の生産者ドメーヌ・ピエール・ティベール。長年にわたりコート・ド・ボーヌの畑を守り続けてきたドメーヌで、伝統的なブルゴーニュの醸造を大切にしながら、テロワールの個性を素直に表現するワイン造りを行っています。畑での丁寧な作業を重視し、ブドウの成熟度を見極めて収穫。醸造においても過度な抽出を避け、ピノ・ノワール本来の繊細な香りと果実味を引き出すことを大切にしています。
2023年ヴィンテージはフレッシュな果実味が魅力の年。グラスからはラズベリーやチェリーの香りが広がり、スミレやほのかなスパイスのニュアンスが感じられます。
味わいは柔らかく、赤い果実のピュアな風味と美しい酸がバランス良く調和。しなやかなタンニンが心地よく、エレガントな余韻へと続きます。ボーヌの一級畑らしい親しみやすさと上品さを兼ね備えたスタイルです。
鶏肉のロースト、豚肉料理、キノコのソテーなどと好相性。軽めのジビエ料理とも良く合います。食事とともにゆっくり楽しみたいワインです。
ブルゴーニュの中心地ボーヌの魅力を感じられる1級畑のワイン。フレッシュな果実味とエレガンスを楽しめる、非常に魅力的なピノ・ノワールです。