フランス北東部に位置し、冷涼な気候と標高が高いため良質なブドウを生み出すアルザス地方は、フランス屈指の白ワインの銘醸地として知られています。特級畑を含むリースリング3本を厳選しご紹介します。

リースリング・特級畑・ショーネンブール・2017・ボット・ゲイル
生産者「ボット・ゲイル」はフランスの年間最優秀白ワインTOP30に、3年連続で選ばれたアルザスの銘家です。自身が所有する畑は、「アルザスの真珠」と呼ばれるベブレンハイム村一帯に集中しており、5つの特級畑を所有しています。今回はそのうちのひとつ、ショーネンブールのご紹介です。低収量で作られるこのワインは、アルザスで育つ品種の個性である、繊細さがあり、それでいて後味に独自のボリューム感を感じます。その土地のワインの個性を大切にして作られていることがわかる逸品です。

リースリング・特級畑・ヴィネック・シュロスベルグ・2017・メイエ・フォンネ
アルザスに5代続くドメーヌ、そして現在の5代目当主フェリックスにより急激な発展を迎えたと評判のドメーヌです。古いもので50年を越える古木からとれたぶどうを使用している事も特徴です。メイエ・フォンネは現在6つのグラン・クリュ(特級畑)所有していますが、この「ヴィネック・シュロスベルグ」は当主フェリックスが誇るグラン・クリュです。味わいもグラン・クリュと呼ばれるに相応しい、リースリング種独特のミネラル感があり、加えてメイエ・フォンネの味の特徴ともいえるまろやかさも供え、個性豊かな仕上がりです。

リースリング・キュヴェ・コレット・2020・ヴァインバック
ヴァインバックは、アルザスの生産者でフランスの有名レストランのワインリストにほぼオンリストされてるほど人気がありますが、生産量も少ないため、入手が困難なワインのひとつです。この「コレット」は、ヴァインバックが所有する畑の中でも、とりわけ環境に大変恵まれた畑で採れたぶどうを使用しています。味わいも高い水準をほこり、柔らかい酸味と果実味、そして特徴的なのが、良質のワインである証とも言われている、口の中にいつまでも風味が残る「余韻の長さ」。この生産者の良さをしっかりと感じ、楽しめる。そんな印象を感じるワインです。